転職活動エントリ
はじめに
転職の際の忘備録として記憶が鮮明なうちに書き残します。 誰かの参考になれば幸いです。
TL;DR
エージェントはよく選ぼう。 転職活動を始める前から転職準備を始めよう。
スペック
人材系メガベンチャー5年目です。うち1年ほど育休を取得していました。
iOSやAWSが得意でスキルセットは iOS(UIKit, SwiftUI)、AWS(ECS, Glue, Athena, Lambda, etc), Terraform, Docker, Spring Boot(Java)などです。 一芸に秀でている訳ではなく器用貧乏です。
資格はAWS CLP, AWS SAA, LPIC-1 です。 個人開発が趣味でiOSアプリやWebサービスを開発しています。 化学系の大学院卒で情報科学のバックグラウンドはありません。 本業でのマネジメントの経験はありません。
転職理由
育休明けのタイミングで部署異動となり、仕事内容がSREからiOSに変わりました。 iOSも好きですがSREを仕事にしたいと思っているため、良い機会だと思い転職活動を始めました。
使用した転職サイトと選考結果
使用した転職サイトはリクルートダイレクトスカウト、転職ドラフトと友人経由のリファラルです。 リクルートダイレクトスカウトでは企業に応募はせず、4社の転職エージェントとやりとりを行いました。
転職エージェントA(リクルートダイレクトスカウト)
IT系の企業をベンチャーから大手まで広く紹介していただきました。 典型的な質より量のエージェントでした。
面談前に送った書類と面談の内容から履歴書と職務経歴書を作成され、私の確認なしに企業に応募されてしまいました。(後に確認した履歴書や職務経歴書は誤字脱字がありました) すぐにこのエージェントを切るべきでしたが、応募された企業の中に志望度の高い会社があったため、仕方なくこのエージェント経由で選考を進めました。
30社ほど応募し2社から内定を頂きました。(15社ほど書類落ち、10社ほど面接落ち、3社ほど辞退、2社内定)
転職エージェントB(リクルートダイレクトスカウト)
話しやすくレスポンスも早い素敵なエージェントでした。 すでに転職エージェントA社で30社ほど応募していたため、Web系のベンチャー企業を1社だけ紹介させていただきました。
1社応募し、0社から内定を頂きました。(1社面接落ち)
転職エージェントC(リクルートダイレクトスカウト)
IT系ではない大企業を2社紹介していただきました。
2社応募し、0社から内定を頂きました。(1社書類落ち、1社面接落ち)
転職エージェントD(リクルートダイレクトスカウト)
IT系ではない大企業を3社紹介していただきました。 とても素敵なエージェントでした。
面接の前に必ず面接対策をしてくださり、選考ルートや募集の背景などを教えてくれました。 メールのレスポンスも早く、ちゃんと寝ているのか心配になりました。
3社応募し、2社から内定を頂きました。(1社面接落ち、2社内定)
転職ドラフト
有難いこと多数のスカウトを頂きました。 最も興味のあった会社を1社応募しました。 1社応募し、0社からオファーを頂きました。(1社面接落ち)
リファラル
友達経由のリファラルです。 興味のある会社を2社応募しました。 2社応募し、0社からオファーを頂きました。(1社テスト落ち、1社面接落ち)
試験について
会社によっては面接以外にも試験がありました。
SPIのような適性検査(国語、数学、性格診断など)やAtCoderのような競技プログラミングのテストが多かったです。 特に日経の大企業ではほぼ必ず適性検査があるため、ブランクがある場合は対策が必要です。
「適性検査なんて対策しなくても大丈夫でしょ!」と思っておりましたが、いざ受けてみるとボロボロでした。 「面接は良かったけど適性検査の結果が悪かったから1週間勉強して再受験して欲しい(意訳)」と選考中の企業から言われてしまい、慌てて問題集を買って勉強しました。(2回目は通過しました)
競技プログラミングのテストは対策が間に合わず、テスト結果が原因で落ちてしまうこともありました。 AtCoderのビギナーコンテストのD問題が高い確率で溶けるレベル(AtCoderの緑ぐらい?)だと競技プログラミングのテストで落ちることは少なくなりそうだと感じました。
他には仕様書を元にアーキテクチャやAPIを設計するテストや、仕様書を元にAPIを作成するテストがありました。 これらのテストの対策のため、一通りのCRUD(新規登録や情報の更新など)を実装したサンプルプロジェクト(と可能であればTerraform)を作成し、そのアーキテクチャとAPIドキュメントを用意しておくと良いかもしれません。
面接について
選考を進めるとお祈りされることも多く否定された気になってしまうことも多々ありました。 しかし転職活動を続行するのであれば基本的に気にしなくて良いと思います。(とはいえ面接の後に反省会はしてすぐに直せるものは直した方が良いです)
「技術力不足」、「コミュニケーション力不足」、「希望年収を出せない」ことが私の主な不採用理由でした。 一方で技術力が評価されたり、コミュニケーション力を評価されることも多かったです。
また面接官が僕よりも知識があり、技術力不足で落とされても仕方ないと思ったことも多々ありますが、そうではないと思えることも多かったです。 AWS ECSにするかEKSにするか、SwiftUIにするかFlutterにするかなどで意見が分かれるように、面接官と私の技術に対する考えが異なる場合もあったのではないかと思います。
転職エージェントについて
質より量が方針の転職エージェントはなるべく使わない方が良いと思います。
転職エージェントA社経由で応募した企業は書類審査の通過率も悪くなるように、下手なエージェントを使うと直接応募の場合よりも書類審査が通過しにくくなることもありそうです。 採用背景を教えてもらえなかったり、面接練習が無いエージェントは未公開求人に応募する場合を除いて使うメリットは無いと思いました。
(真偽は分からないので詳しくは書きませんが、おそらくエージェントに嘘をつかれたこともありました)
新しい会社について
幸いなことに小売系の大企業、製造系の大企業、人材系メガベンチャー(大企業?)、エンタメ系ベンチャー企業の4社から内定を頂きました。 一度大企業で働いてみたいこと & これからIT部門を強化していくこと & 今までITに遅れをとっていた企業がITに強くなればより成長すると思ったため、製造業の大企業に行くことにしました。
次回転職するときまでにすること
職務経歴書を毎月更新する
「あのプロジェクトいつからいつまでだっけ。。。」みたいなことが多かったので、職務経歴書は毎月更新したいなと思います。
競技プログラミングなど技術試験対策を頑張る
日頃から競技プログラミングを頑張っていつでも技術試験などを突破できるように頑張ります。
マネジメント経験を積む
マネジメント経験の有無を聞かれることが多かったです。 次の転職時ではマネジメント経験者を求めている企業がより多くなると思うので、新しい会社でマネジメントの経験を積めたらなと思います。
技術に対して自分の言葉で深く話せるようになる
技術に対して深く話せるようになりたいです。 プロセスについてしっかり理解していないのにDockerを使うなど、原理を分からないまま使うことが多々ありました。 もう少しコンピューターサイエンスなどの基礎を抑えて原理を理解した上でツールを使い、技術的に深い質問に答えられたりなれたらなと思います。
他にはちゃんと自分の言葉で好きな技術のことを話せるようになりたいなと思います。 たとえば私はTerraformが好きなのですが、CloudFormationやAWS CDKをしっかり使ったことはありませんでした。 他の技術と比べて何が良いのかなどをしっかりと話せるようになりたいなと思いました。
まとめ
勝敗は、戦いの前に決するとは孫氏が言うように転職する気がないうちから転職準備をするのが良いと思います。 良い企業を探したり、対策に時間のかかる競技プログラミングなどのテスト対策や資格取得は常日頃から行いましょう。 新しい会社でも頑張ります!